がんを患った方が在宅で過ごすときに役立つ情報をお届けします
診察室で「がん」と告げられると、頭が真っ白になってしまうこともめずらしくありません。また、医師に質問しにくかったりすることも多いです。
例えば「手術」「抗がん剤」「放射線」と選択を迫られても、わからないことだらけです。治療に伴う副作用のこと、生活への影響のこと、お金のこと、再発の可能性のことなど、質問しにくいことがあるかもしれません。
そんな質問に答えるのが「在宅がんウィット」です。
最近のがん研究や臨床研究の進歩により、治療やケアについての新しい知見が日ごとに増えています。一方、ネット上には「絶対効く」「奇跡」「夢の治療」とか、逆に害を強調するなど、必ずしも科学的根拠があるとは言えない情報や、特定の方法や商品などの情報に誘導する偏った情報、不完全な情報・不十分な情報が多いのが現状です。
重要なのは信頼できる情報を集め、がんの治療や診断、ケアについて十分な経験や知識を蓄えた話し相手、相談できる相手をどう選ぶかです。
当財団は、がんの経験者・支援者・研究者・看護や介護の専門家を中心に、日々アップデートされる信頼できる情報を「在宅がんウィット」からわかりやすく提供することで、住み慣れた家で過ごす方、ご家族と支援者の「伴走者」となり、病を患った方が住み慣れた環境で安心して過ごすことができる街、さらには、支える仕組みが広がることで、どこでも安心して過ごすことのできる社会を目指しています。
病院で治療を受けているときには病気や治療のことについて、しばしば話し合いが行われますが、お一人お一人の家での生活のこと、趣味・家族・仕事など「これからどう過ごしていくか」「これからの人生をどう生きていくか」ということについては、それほど話題になることはなく、また、すぐに答えが出るものではありません。
外来通院・訪問診療・訪問看護・介護といろいろな支援の仕組みがありますが、必ずしもそれぞれの制度が連携しているとは限らず、個々に行われていることが多いです。
がんを経験した方の多くが、孤独や不安を抱えており、何らかの支え(サポート)を必要としています。
決してひとりではありません。経験者、支援者、専門家の知恵と経験(ウィット)を集めてみると、ご自分にあった過ごし方、心構えを考えるときに参考になることでしょう。
「在宅がんウィット」は、がんを患っている方だけでなく、ご家族やご友人などまわりの方に情報を共有(シェア)するのにも役立ちます。
最近のがんの関する情報を知りたい医師・看護師・薬剤師などの医療職種の方、介護士やケアマネジャーなど、介護福祉職種の方、などさまざまなかたちで、支援に携わる方にもご利用いただけます。
「在宅がんウィット」の情報をご利用いただく前には、必ず「利用規約」および「プライバシーポリシー」、「クッキーポリシー」をご確認いただけますよう、お願いいたします。
掲載している情報は、診断や治療を行うものではありません。 適切な診断・治療を求める場合は、医療機関を受診してください。また、現在治療中の方は、主治医と相談してください。